近親者の不幸のとき、フリーランスカメラマンはどう行動すればいいのか。
今回のことを通して学んだことを書きます。
まず、先の記事で述べたとおり、私の場合は取材撮影中に「父があぶない」の知らせを受け、撮影後死去を知りました。
私の場合は、フリーランス、自分は東京在住で4人の子育て中の子持ち、実家は京都、私は一人息子、亡き父のポリシーは「子が常に喪主をつとめるべし」、
ということで駆けつけるにはやや難易度の高い立場であろうと思います。
もっと交通が不便なところ、特に海外在住となればさらにその難易度は高くなるでしょう。
フリーランスとは個人事業主であります。組織人とはいろいろ違うことがあります。また私の場合は弟子もいない完全一人状態です。
フリーなので自分の裁量で仕事をすべてキャンセルすることも可能です。しかしそれはフリーにとっては以後の仕事に大きく関わる一大事。もはや断った方の仕事はこれまで・・との覚悟がいる一大決心となります。
親族、組織人、同業のフリーランスでこのへんの受け止めが変わると思います。
知らせをうけた電話で親族は「すぐに京都に帰れ」というのに対しまだ仕事モード頭の私のほうは「いつ仕事に戻れるかな?」という意識ギャップの大きい会話をしたのが象徴的です。
今回の私の場合幸いにも仕事の繁忙期が過ぎた直後で、結果的にはお断りした仕事は一日でした。
受けた仕事をキャンセルにしたのはこれが2度め。一度目は祖母の死去のときでした。それ以外ではどんなに体調が悪くても、ぎっくり腰でも痛み止めを医者に打ってもらって撮影現場には行きました。
その点では、社員カメラマンなどは親族の訃報のとき組織内でなんとかしてもらえるケースが多いと思います。私の社員カメラマン時代、バリ島社員旅行中に祖父の訃報をうけました。そのときは、成田から後追いの私の荷物運搬や以後の仕事の調整は組織がやってくれました。感謝感謝です。当時のこと、あらためて御礼申し上げます。
今回は、知らせを受けたのが新横浜。撮影後そのまま機材を持ったままの姿で新幹線に乗るという選択肢もありました。しかしその時点で撮ったものの納品は責任を持たなくてはならないですし、納品までが仕事です。
この点では、アシスタントを持っているカメラマンの方などは違う対応もできますね。
うらやましい限りです。
また、ちょうど新藤さんが言っておられるようにJpegで対応、やネット送稿というのも普段から訓練しておけばいざというとき威力がでますね。
先日、明石家さんまさんが父をなくされたあとも仕事を続けられたことが美談として報道されましたが、それはどうでしょう??
ひとたび、実家や葬儀に向かうとしばらくは仕事に戻れなくなる・・そのあたりが気持ちの真相ではないでしょうか・
教訓1 知らせをうけて後処理は迅速にできるよう、ふだんから整えておくこと。
私の場合は新しいWinマシンを用意して旧Winマシンとの2台処理体制にしていたのが幸いでした。ただ、いざというときのため、Jpeg撮影やネット送稿もふだんからやっていたほうがいいですね。この点では☆さんやDPさんにもっと環境整備の教えを請いたいです。モバイル環境は重要ですね。
教訓2.
いったん、実家や葬儀の場面に行けば、もう当分仕事には戻れません。戻れないというのはノートPCで作業もできないという意味です。
ネット送稿も到着前に済ませましょう。
教訓3.カメラは持参すべし
近親者だからこそ可能な撮影ができます。
できればノートPCも持参して、親類にも即座に写真を見せましょう。
教訓4.まわりの人たちの協力が不可欠です。
いざというとき、助けてくれる、助けをたのみやすい立場に自分を置いておく。
親族側と仕事関係者両方必要です、特に直接のクライアントに対しては、「いざとなったらわがままを聞いてもらえる」「身内の不幸で仕事をキャンセルしても仕事が切れない」ように普段から最高のサービス提供を心がけておく・・ということだと思います。
結局これがいちばん大事ですね。
- 2006/02/23(木) 19:24:10|
- 父の死、葬儀、法要
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ただいまサンフランシスコにて乗り継ぎ待ち中です。(トリノ五輪女子フィギュアを見られるかと思ったのですが、見られず、、、、、頑張れ荒川静香!)
送稿環境の整備ですが、国内はWILLCOMマスターの☆さんにお任せするとして、海外はここ数年でぐっとラクになりました。インターネットの爆発的普及で、LAN装備のホテルが当たり前になり、東京にいるときとそう変わらない環境でのアクセスが可能になったからです。但し電話の方式が異なるエリア(ヨーロッパ・中東・アフリカ方面?)ですと、私の知らない苦労がありそうですが。
私も父が高齢ですので、今回のエントリ非常に参考になりました。ありがとうございます。
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- 2006/02/24(金) 04:47:03 |
- DPstyle #-
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